フアイアの費用は?フアイアは漢方なの?購入前に知っておきたいこと

近年、「フアイア(Huaier)」という名前を耳にする機会が増えています。
健康意識の高まりや、免疫に関する関心の広がりとともに、フアイアに興味を持たれる方も多くなり、「費用はどのくらい?」「漢方なの?」「どうやって購入できるの?」といったご質問をいただくことが増えています。

ここでは、フアイアの正しい位置づけと、医療機関での取り扱い、費用の目安、そして安心して続けるためのポイントを解説します。

日本ではフアイアは漢方薬ではなく、“生薬”です

フアイアは、エンジュ(槐)という木に寄生するキノコの一種です。
エンジュには複数のキノコが寄生しますが、その中でも特に研究が進められているのがフアイアです。

1993年、中国ではフアイアが抗がん新薬として認定されました。
槐の老木にしか寄生しないキノコであるフアイアは稀少な上、その効果ゆえに乱獲され、現在は天然のものはほとんど見ることができなくなりました。
そのため、現在では菌糸体を工場内で培養し、抽出したエキス製剤が用いられています。

すべて管理された環境で生産されているため、農薬や重金属などによる汚染の心配がなく、高品質で安定した供給が可能です。日本では、「漢方薬」と呼べるのは厚生労働省が定める298処方(一般用漢方製剤製造販売基準掲載、保険適用漢方エキス製剤として認可)のみであり、フアイアはこの枠には含まれません。

そのため、日本国内では漢方薬ではなく「生薬」に分類されます。
生薬には「もっぱら医薬品」と「もっぱら食品」がありますが、フアイアは後者、つまり食品扱いの生薬として位置づけられています。

免疫を“上げる”ではなく“整える”という考え方

フアイアの特徴は、免疫を一方的に高めるのではなく、バランスを取る方向に働くと考えられている点にあります。

免疫が過剰になると炎症や自己免疫反応が起こり、逆に弱すぎると感染やがんの発症・再発のリスクが高まります。
この「免疫の中庸(ちゅうよう)」という考え方は、漢方の「からだ全体の調和」という思想にも通じるものです。

こうした“免疫のバランスを整える”という視点は、さまざまな疾患に対して有効と考えられ、実際にフアイアは、がん、免疫異常に関与する様々な疾患に対して、医薬品と同等のエビデンスを持っています。

中でも注目されているのが、2018年に発表された1,000例規模のランダム化比較試験(RCT)です。
この試験では、フアイアを服用した群で有意に無再発生存率の改善が見られており、
これは生薬・漢方薬の領域では初めての成果として世界的に評価されています。

フアイアは、生薬・漢方の世界で初めて、1000例規模のランダム化比較試験で生存率の差を示した“エビデンスのある生薬”です。

フアイアの費用の目安

フアイアは自由診療として医療機関で取り扱われており、保険適用外(全額自己負担)となります。
当院では、2種類のフアイア製品を取り扱っています。

フアイア配合錠は、これまでの臨床経験での使用実績をもとにフアイア顆粒の量を調整配合し、さらに冬虫夏草など4種の補助生薬を組み合わせることで、全体として効果が期待できる量に設計された処方です。

配合錠が誕生するまでは、上記で紹介した「フアイア顆粒」しかなく、単体かつ高用量で使用する必要がありました。
そのため、費用が高く、長期継続に大きな負担となるケースもありました。

その課題を解決する新しい選択肢として開発されたのが「フアイア配合錠」です。
配合錠を用いることで、費用や身体への負担を抑えながら、持続的に免疫のバランスを整えることが可能となりました。

フアイア顆粒は、フアイア単体を使用したシンプルな処方です。
医師の診察時に相談の上、服用量を決定します。

※1日6包(30日分 198,000円)までの範囲で処方します。

フアイア配合錠・フアイア顆粒ともに、治療の一環として利用される場合は医療費控除の対象となります。
ただし最終的な判断は税務署によりますので、詳細はお住まいの地域の税務署にご確認ください。

安心して相談・継続するために

医療機関では、服用量や体調変化、併用薬などを踏まえた専門的なフォローが行われます。
他の治療やサプリメントとの併用についても相談でき、体調やライフスタイルに合わせた方法を一緒に検討できます。

一方で、通販サイトや個人輸入では品質や保管状態が保証されず、アフターケアも受けられません。
そのため、医療機関での相談・管理のもとで取り入れることが推奨されます。

まとめ ― “続けられる安心”を大切に

フアイアは、「漢方の調和」と「西洋医学の根拠」――その両方の視点を併せ持つ、生薬の新しいかたちです。
からだ全体のバランスを重視する“漢方的な考え方”に基づきながらも、1000例規模の臨床試験などで再発抑制や免疫の安定化を科学的に検証されてきました。

つまりフアイアは、伝統の知恵と科学の裏づけを結ぶ橋渡しのような存在です。
医師や薬剤師のもとで、自分に合った形・量・ペースを相談しながら取り入れられる点が大きな安心につながります。

その「続けられる安心」こそが、フアイアを医療機関で取り入れる大きな意義といえるでしょう。

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