【開催報告】第9回質問会〜疑問を解決しよう〜

セカンドオピニオンのパイオニアである新見正則院長が、皆様が悩んでいるけれど、なかなか主治医には聞けない素朴な疑問について、リアルタイム配信で解説しました。

2026年10月14日(水)に開催した第9回は、免疫チェックポイント阻害薬の中止後のフアイア服用、民間の医療保険、服用中の経過報告、治療の副作用、再発後の考え方など、全6問を取り上げました。

  • 00:00 オープニング・挨拶
  • 01:25 新見正則先生 自己紹介
  • 03:18 質問1:キイトルーダ中止後、フアイア服用は可能か?
  • 06:27 質問2:自由診療の費用は民間保険に請求できる?
  • 07:58 質問3:フアイア服用3か月で検査結果が正常範囲に(経過報告)
  • 10:23 質問4:ペムブロリズマブ維持療法中に間質性肺炎の疑い、治療継続の判断は?
  • 16:58 質問5:ホルモン剤の副作用で休止中、フアイアに加えてできることは?
  • 21:13 質問6:抗がん剤終了半年後に再発・転移、フアイアを続ける意味は?
  • 25:28 まとめ・新見先生からのメッセージ・エンディング

院長紹介

■院長:新見 正則(にいみ まさのり)

慶應義塾大学医学部卒/オックスフォード大学医学博士
2002年、本邦で最初に大学病院で保険診療によるセカンドオピニオン外来を開設。
大学病院で外科の指導医として、多数の手術に関わる。
〈専門分野〉
臨床分野:腫瘍外科 移植外科 東洋医学
研究分野:移植免疫学 腫瘍免疫学
セカンドオピニオン
〈資格〉
日本消化器外科学会認定 消化器外科指導医
日本東洋医学会認定 漢方専門医

テキストで読む

Q1. キイトルーダ中止後、コートリル服用中でもフアイアは服用できる?

第9回質問会 質問1

【回答】

新見院長は、コートリルによって不足した副腎皮質ホルモンを補うことと、再発防止に向けたフアイアの働きを分けて説明しました。フアイアをどの程度の量で服用すれば効果が得られるのかについては、まだ分かっていない部分が多いとしています。

新見院長:「どれぐらい少ない量で効果があるか、これをデスカレーションって言うんだけども、実際まだまだブラックボックスなんですね。フアイアがどれぐらいの量でオッケーかっていうことは、実際分かっていないっていうのが現状。」

新見院長:「コートリルは副腎皮質ホルモンの代用になるから、それを服用すれば低下症は補えるんだけども、キイトルーダと同じ効果、またはより良い効果があるかっていうのは、フアイアの免疫力を上げる作用にかかっている。実際飲んでみて、何か再発があるようなら量を増やすっていうことにせざるを得ないと思うんだよね。」

また、海外でのコートリルに相当する薬の入手についても、同じような薬は世界中にある一方、全く同じ製品かどうかは別だと説明しました。

Q2. 自由診療は民間の医療保険に請求できる?

第9回質問会 質問2

【回答】

自由診療の費用が民間の医療保険の給付対象となるかどうかは、ご加入の保険の契約内容によって異なります。

当院では給付対象となるかどうかの判断はできませんので、保険証券や約款をご確認いただくか、ご契約の保険会社の担当者・窓口へ直接お問い合わせください。

Q3. 1日12錠を3か月服用した方からの経過報告

第9回質問会 質問3

【回答】

新見院長は、今回の経過を喜ぶとともに、腫瘍の勢いと免疫力のバランスという考え方を説明しました。また、食事や散歩など、日常生活で取り組めることを足し合わせていくという自身の考えを紹介しました。

新見院長:「腫瘍の勢いと免疫力のバランスで全て決まるので、少ない量のフアイアでもうまくいくこともあるし、量を相当増やしてもうまくいかないこともある。それは免疫力と腫瘍の勢いの綱引きなんだよね。」

「だから、免疫力を上げるのに良さそうなことは、いろいろ足してみた方が僕はいいと思っています。」

新見院長:「基本的に、しっかり食べる。いろんなネットを見ると何を食べちゃいけないとか書いてあるけども、まず食べないと栄養にならないから。何でも食べられる人は、自分が好きな健康管理、食事の選択をすればいいけど、体重が減ってる時には、好きなものから僕は食べた方がいいと思ってる。」

Q4. ペムブロリズマブ治療中、間質性肺炎らしき影がある時は?

第9回質問会 質問4

【回答】

新見院長は、画像の所見や治療継続の判断については主治医に確認する必要があると説明しました。その上で、治療を続けた場合の効果と副作用の可能性を具体的に聞き、両方を踏まえて考えることを勧めています。

新見院長:「これは主治医と相談するしかないね。主治医にどれぐらいのご利益があるか、しっかり説明を受けて、副作用がどれぐらいの可能性があるかをしっかり聞く。ご利益と副作用のバランスで、皆さんが最後は直感で考えるしかないと思うんだよね。」

「『間質性肺炎らしき影がある』っていうのが、また『らしき』が微妙で、これは主治医しか分からない。このままペムブロリズマブを続けてどれぐらいの副作用があるのか、どれぐらいの効果があるのか。それをしっかり聞いた上で決めるのがいいと思います。」

フアイアについては、免疫を一方向に上げるだけではなく、バランスを整えるという自身の考えも説明しました。

新見院長:「フアイアは免疫力を基本的には上げて、上がりすぎたものは下げるね。中庸にするってことができる多成分系薬剤なんですよね。」

Q5. 乳がんのホルモン剤で副作用が出た場合、ほかにできることは?

第9回質問会 質問5

【回答】

新見院長は、ホルモン剤の副作用のつらさには個人差があることに触れました。治療によって期待できる利益を具体的な数字で確認し、その利益と現在のつらさをどう受け止めるかを、ご自身で考えることが大切だと説明しています。

新見院長:「ホルモン剤による副作用がつらい人は本当につらいんだよね。更年期障害っぽくなっちゃうので、何でもない人もいれば、とんでもない人もいるわけ。」

(中略)

「僕はどっちに与するわけじゃないんだけども、しっかり数字の現実を知って、皆さんが選べればいいと思います。」

日常生活でできることとしては、散歩や食事などにも言及しました。

新見院長:「その場合、心配な人はフアイアとか免疫力を上げるもの、さっき言ったように散歩するね。あとは日光浴をする。嫌ならビタミンDを飲む。しっかり食べるね。そんなことでも十分免疫力を上げるから、そういうことに注力した方がいいかもしれないね。」

Q6. フアイアを1日4錠、半年続けたものの再発。服用を続ける意味は?

第9回質問会 質問6

【回答】

新見院長は、再発したことだけで、その後の可能性がなくなるわけではないと話しました。フアイアを続けるかどうかも含め、治療や生活面の取り組みをどのように組み合わせるか、今後の作戦を考えることが大切だとしています。

新見院長:「再発をしたからって言って、それで命がおしまいなわけじゃなくて、再発をしたってずっと長生きしてる人は、むしろたくさんいるわけで。だからこれからが勝負なんで、しっかり免疫力を上げるものを僕は足していった方がいいと思う。」

フアイアについても、中止する、量を増やす、今の量のままほかのことを足すという、それぞれの考え方に触れています。

新見院長:「皆さんがフアイアを続けるかどうか。半年で再発したんだから、効かなかったんだからやめるっていう、その直感も僕は否定はしない。でも、足らなかったんだろうから、しっかりもっと量を増やしてみようっていうのが一つだし、今の量はそのままで、ほかに冴えないことを足そうっていうのも一つの作戦だよね。」

また、集団で得られたデータと、一人ひとりにとっての正解は同じとは限らないという、医療の難しさにも言及しました。

新見院長:「僕たちは集団としての正解は知ってるんだけども、個人としての正解は今の医学では分からない。」

ご自身の気持ちを大切にしながら主治医と話し合い、治療方針を決めていくことを勧めています。

【院長からのメッセージ】希望を持って、これからの治療の作戦を考える

配信の最後に、新見院長は、外科医として歩み始めてからの医療の進歩を振り返りました。抗がん剤や放射線治療の進歩によって生存する方の割合は増えている一方、すべての人に確実に効く治療にはまだ至っていないと話しています。

質問会の中で使った「冴えない」という言葉についても、治療が駄目だという意味ではなく、100%ではないという意味だと説明しました。

新見院長:「『冴えない』っていうのは駄目って意味じゃないんだよ。100%ではないってことを言ってるだけであって。だからこそ、いろんなことを足さざるを得ないんだよね。」

「だから一生懸命、皆様が良さそうと思うことを足してもらえばいいと思う。確かにそれは選択肢になるんだけども、エビデンスがあるものから足していった方がいいんだよね。」

その上で、効果の根拠や副作用を踏まえて選び、新しい治療が生まれる未来に希望を持ってほしいと呼びかけました。

新見院長:「皆さんは精一杯いいものを選択肢に、順番で決めて、その後は副作用の具合で選ぶ、選ばないを決定して、いろんな治療を足して長生き、生存してもらうと。新しい薬もどんどんできるからね。希望を持ってがんの治療をしてもらえると、また10年20年で時代が変わると思う。」

当クリニックでは、今後も定期的にライブ配信「質問会」を開催してまいります。

次回開催予定:12月9日(水) 15時00分〜

ご自身の治療方針に迷われた時や、フアイアについてもっと知りたい時は、ぜひお気軽にご参加ください。

※この質問会はセカンドオピニオンではございません。個別の治療方針等のご相談につきましてはセカンドオピニオン外来等をご利用ください。

・個別の治療助言ではなく、一般的な医学的考え方として解説します。
・助言内容に関する責任は負いかねます。
・採用可否は医療広告ガイドライン等に基づき運営側で判断します。
・ライブおよび録画配信は匿名で一般公開されます。

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